ご卒業、おめでとうございます。
愛知県の県立高校の卒業式が2月28日にありました。公立の小中高は、学校教育法施行規則に基づいて、学校がするべき諸活動をきめています。その中のひとつに「儀式的行事を行う」という文言があり、始業式や終業式を行います。近年では立志の会、二分の一成人式など各校独自の行事もあります。でもやはりこの儀式的行事の極めつけは「卒業式」だと思います。
ご自身の「卒業式」を思う時、それぞれの思い入れがあるのではないでしょうか?
今年の卒業式については、例年通りの卒業式が出来た高校もありますが、コロナウイルスの感染拡大の防止のために例年とは違った卒業式だった高校もあります。
あす3/3は愛知県下の公立中学校の卒業式です。在校生の出席しない卒業式です。短時間での卒業式です。卒業式の直後に校舎の玄関前の広場で、卒業生が繰り広げる「卒業パフォーマンス」イベントも自粛せねばなりません。
送る側の教職員も在校生も、卒業生に感謝とエールを伝えきれない、見送り切れない、そんな感じのする卒業式になるやもしれません。これも憎き新型コロナウイルスの仕業です。卒業生のご父兄の複雑な胸中、そして卒業生の何ともやりきれない切ない思い。受け止めきれない今年の卒業式。
敢えて言えば、国難です、有事です、非常事態です。その中で迎える卒業式です。割り切れないかもしれませんが、ウィルスを警戒しながらも「清新な心」であしたの卒業式に臨んでください。
ご卒業、おめでとうございます。